第5回 ターゲットホストの準備

2008/03/28

今回のテーマは、デプロイメント先のサーバコンピュータ(ターゲットホスト)のセットアップ。

たまに誤解する人がいるけれど、ターゲットホストに Capistrano をインストールする必要はない。Capistrano は、あなたの使用しているパソコン、つまりローカルホストで動いて、Ruby の Net::SSH モジュールの機能を使って、ターゲットホストにログインして、様々なコマンドを自動的に実行するツールだ。

では、SSH で普通にターゲットホスト(alpha.oiax.jp)にログインして、作業を始めよう。

まず、Rails アプリケーションの置き場所 /var/rails ディレクトリを作成する。

$ sudo mkdir /var/rails
$ sudo chown app:app /var/rails

ターゲットホストからログアウトする。

$ exit

deploy:setup タスクを実行する。(出力の一部省略)

% cap deploy:setup
  * executing `deploy:setup'
  * executing "umask 02 && mkdir -p /var/rails/ballad /var/rails/ballad/releases ...
    servers: ["alpha.oiax.jp"]
    [alpha.oiax.jp] executing command
    command finished

このコマンドは、ターゲットホストにデプロイメント先ディレクトリを作り、さらにその下にフォルダツリーを作成してくれる。この作業は、アプリケーションごとに一度だけ行えばよい。

では、ターゲットホストにログインして、find コマンドでディレクトリツリーを表示して、今回の作業は終わりとしよう。

$ find /var/rails
/var/rails
/var/rails/ballad
/var/rails/ballad/shared
/var/rails/ballad/shared/log
/var/rails/ballad/shared/pids
/var/rails/ballad/shared/system
/var/rails/ballad/releases

[改訂] 2008/05/17 アプリケーション実行専用ユーザー app を作成する記述を、第2回 SSH 公開鍵の設置に移動。
[改訂] 2008/05/12 アプリケーション実行専用ユーザー app を作るようにした。