WebデザイナーのためのRuby on Rails

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Ruby on Railsは、Webアプリケーションのためのフレームワークです。

確かにそうなのですが、ソフトウェアを作るための道具、プログラマーのための道具、とみなしてしまうと、活用の幅を狭めてしまいます。

実は、静的なWebサイトの制作にもRuby on Railsは使えるのです。

企業サイトの制作を請け負えば必ず直面するのが、見た目はほぼ同じで、中身が少しずつ異なる多数のページをどう効率的に作るか、という問題です。

ひとつの方法は「テンプレートを作ってコンテンツを流し込む」というものです。これは、Web制作ソフトの定石と言ってもよく、例えば、Adobe Dreamweaverの「テンプレート」機能は、デザインが共通したWebページを大量に作るのを手助けする機能です。

これも悪くないのですが、効率化をとことんまで追求するなら、プログラム可能なテンプレートエンジンを試してみてはいかがでしょうか。

アプリケーションソフトの「テンプレート機能」は直感的で分かりやすいのですが、柔軟性に欠けるところがあります。現実世界のWebサイトは、ほぼ同じように見えるのに少しだけ違う多数のページからできています。その違いを生み出す条件は、アプリケーションソフトの枠内で表現するには複雑過ぎるのが普通です。

このようなとき、自由にプログラミングできるテンプレートエンジンが非常に大きな力を発揮するのです。

テンプレートエンジンとしてはPHPのSmarty、JavaのVelocity等が有名ですが、この連載ではRuby on Railsをテンプレートエンジンとして使ってみることを提案します。

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