Ruby on Rails 専門のコンサルティングという仕事
2014/10/14
7年前(2007年8月)に Ruby on Rails 専門のコンサルティングを提供する株式会社オイアクスを設立したとき、ある人から「客はプログラミング言語が Java か Ruby かどうかなんて気にしないよ」と言われたことをよく覚えています。
たぶん、「Ruby」という単語を押し出すだけでは営業に苦労する、という助言あるいは予言だったのだと思います。
この予言は半分当たっていて、半分外れていました。7年間の中には経営的にかなり厳しい時期がありました。合計すれば3年半くらいになるかもしれません。
でも、実際には「Ruby」とか「Rails」とかの単語でネット検索したり、知人の紹介を受けたりして、弊社を見つけて声を掛けてくれる人は定期的に現れ、ありがたいことにその方々の大半は私たちの顧客となってくれました。
顧客が Ruby on Rails に関するコンサルティングを求める理由はさまざまです。
例えば、現在 Excel で管理している業務データを扱うアプリケーションを自分で作りたいので手伝ってほしいとか、知人に作ってもらった古い Rails アプリケーションの保守を引き継いでほしいとか、自分が作っている Rails アプリケーションのコードレビューをしてほしいとか。
もちろん、B2C の Web サービスを新規に開発をしたい、数年前に Java で開発した業務システムを再構築したいといった相談も受けます。その場合、顧客は“Ruby on Rails で”作ることをすでに決めています。その決断に至る経緯ははっきりとは分かりませんが、話を聞けば書籍やネットの記事をかなり読み込んでいることが分かります。もちろん、Java や PHP のことも知っていて、それぞれのプログラミング言語についてイメージを固めています。
プログラミング言語が Java か Ruby かどうかを気にしない人もいるが、こだわる人もおおぜいいる、というのが現在の私の結論です。
新たに自宅を建てたいという人が住宅の工法について関心を持たないでしょうか。見た目や住み心地が良ければそれで十分と考える人がいるのは事実です。しかし、ツーバイフォー工法や鉄筋コンクリート工法などを真剣に比較検討する人も多いでしょう。何しろ高い買い物なのですから。
Web 開発フレームワーク Ruby on Rails のバージョン 1.0 のリリース日が 2005 年 12 月 13 日です。もうすぐ 9 年になります。
誕生当初は一時的なブームに過ぎないとも言われましたが、小規模〜中規模の Web アプリケーションを構築しようとする際の“定番”フレームワークの1つに育ちました。
もうしばらく、Ruby on Rails 専門でがんばってみようと思います。