第1回: インストール

2010/04/24

電子書籍『はじめる!Rails3 (1)』が達人出版社から発売されました(2011年2月)。

はじめる!Rails3

この連載の内容がベースになっています。もちろん大幅に加筆されています。価格は1,000円(税込み)です。

Ruby のインストール

この連載によって初めて Ruby に触れる方もいらっしゃるかもしれませんね。

Ruby on Rails を使い始めるには、まずプログラミング言語 Ruby のインタープリタが必要です。

次のページに詳しい手順が書いてありますので、まずは Ruby をインストールしてください。

2011年2月1日現在、1.8.6, 1.8.7, 1.9.2 という3つのバージョンの Ruby がよく使われていますが、Rails 3.0 では 1.8.7 または 1.9.2 を選択してください。ただし、この連載では、Ruby 1.8.7 の使用を前提として話を進めていきます。

インストールが完了したら、ターミナル(コマンドプロンプト)を開いて、次のコマンドを実行してください。

ruby -v

ruby 1.8.7 で始まる文字列が画面に表示されれば、インストールが成功しています。

[更新] Mac OS Xへのインストール手順を説明したページのリンクを追加しました。よく使われているRubyのバージョンから1.9.1を除去しました。(2010/02/01)

Ruby on Rails のインストール

次に、Ruby on Rails をインストールしましょう。

Ruby on Rails は、gem パッケージとして配布されています。

ターミナルで、次のコマンドを実行してください。

gem install rails --version=3.0.0

インターネット接続環境やサーバの混み具合にもよりますが、少し時間がかかります。気長に待ってください。

インストール時間を短縮したい人は、--no-ri --no-rdoc オプションを付けてドキュメントの生成を省略するとよいでしょう。

すでに Rails 3.0.0 の beta 版や RC 版をインストールしている場合、arel の最新版を別途アップデートする必要があるかもしれません。gem install arel を実行してください。

インストールが完了したら、念のため次のコマンドで確認してみましょう。

gem list

インストール済みの gem パッケージの一覧が表示されますので、その中に rails (3.0.0) という記述が見つかれば OK です。

rails がどこにインストールされたのか心配な方は、次のコマンドで調べてください。

gem which rails

さて、Ruby on Rails をインストールすると rails というコマンドが使えるようになります。

最後に、このコマンドを実行して、第1回を終えることにしましょう。

rails -v

バージョン番号 Rails 3.0.0 が表示されるはずですが、いかがでしょうか。

[更新] この記事は、当初 Rails 3.0.0.beta3 がリリースされた頃(2010年4月)に公開されましたが、Rails 3.0.0 の正式リリースに合わせて書き換えました。(2010/08/30)