Ruby 1.9.3のインストール
2012/01/29
『改訂新版 基礎Ruby on Rails』 読者サポートページ > Rails本番環境構築ガイド
Ruby 1.9.3をインストールする手順を簡潔に説明します。ここでは、ソースコードをダウンロードしてコンパイルするという伝統的な手法を採用します。
rbenvやRVMを用いて自分のPCにRubyをインストールした方も多いでしょう。複数のバージョンのRubyをインストールして簡単に切り替えて使えるというメリットがあります。しかし、このガイドでRailsアプリケーションを動かすのに用いるPassengerは、複数バージョンのRubyに対応していませんし、実運用中のサーバでRubyを頻繁に切り替えることもないだろう、ということで「伝統的な手法」を採用しました。近い将来リリースされる予定のPasseger 3.2では複数バージョンのRubyに対応するそうなので、それが出たらこのガイドを改訂するつもりです。
リモートマシンにsudo権限を持つユーザーでSSH接続し、コマンドを順に実行してください。行頭の %
はコマンドプロンプトですので、入力から省いてください。
Ruby 1.9.3のインストール
% mkdir ~/src % cd ~/src % wget http://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.9/ruby-1.9.3-p374.tar.gz % tar xzf ruby-1.9.3-p374.tar.gz % cd ruby-1.9.3-p374 % ./configure % make % sudo make install
ファイル名に含まれる p374
はパッチレベルを示します。2013年1月25日現在、Ruby 1.9.3のパッチレベルは374です。新しいバージョンの有無を http://www.ruby-lang.org/ja/downloads/ で確認し、適宜読み替えてください。
動作確認
% which ruby /usr/local/bin/ruby % ruby -v ruby 1.9.3p374 (2013-01-05 revision 38858) [x86_64-linux]
目次
- VirtualBoxによる仮想マシンのインストール
- MinGWのインストール
- サーバーの準備(CentOS 6.2編)
- サーバーの準備(Ubuntu Server 12.04 LTS編)
- サーバーの準備(Ubuntu Server 10.04 LTS編)
- SSH公開鍵の設置
- Ruby 1.9.3のインストール
- Railsアプリケーションのセットアップ
- ApacheとPhusion Passengerのセットアップ
- データベースとの接続(MySQL編)
- データベースとの接続(PostgreSQL編)
- Capistranoによるデプロイ
- Gitレポジトリの作成
- 続・Capistranoによるデプロイ