Railsアプリケーションのセットアップ
2012/01/29
『改訂新版 基礎Ruby on Rails』 読者サポートページ > Rails本番環境構築ガイド
以下、asagao.oiax.jp
というホスト名でRailsアプリケーションasagaoを公開する、という前提で手順を記述します。
対象とするOSは次の3つです:
- CentOS 6.2 (「Basic Server」タイプでインストールされたもの)
- Ubuntu Server 12.04 LTS
- Ubuntu Server 10.04 LTS
リモートマシンにsudo権限を持つユーザーでSSH接続し、コマンドを順に実行してください。なお、%
はコマンドプロンプトを示します。これらの文字は入力しないでください。
railsユーザーの作成
% sudo useradd -m -d /var/rails rails % sudo passwd rails % sudo chmod 750 /var/rails
railsユーザーのホームディレクトリを /var/rails としています。このディレクトリへのアクセス権限をグループ所属ユーザーに与えています。
Apache実行ユーザーをグループに追加
CentOS 6.2の場合
% sudo gpasswd -a apache rails
Ubuntu Server 12.04/10.04 LTSの場合
% sudo gpasswd -a www-data rails
Bundlerのインストール
% sudo gem install bundler --no-ri --no-rdoc
Railsアプリケーションの設置
ローカルマシンで asagao ディレクトリをZIP形式で圧縮し、リモートマシンの /var/rails ディレクトリに転送します。
% sudo su - rails % unzip asagao.zip % cd asagao % bundle install --path=../bundle % RAILS_ENV=production rake db:setup % rake assets:precompile
ここで、
rake abord Could not find a JavaScript runtime. See https://github.com/sstephenson/execjs for a list of available runtimes.
というエラーメッセージが表示された場合には、Gemfile
にある
# gem 'therubyracer'
という行のコメント記号(#)を除去して、bundle install
コマンドと rake assets:precompile
コマンドを順に実行してください。
目次
- VirtualBoxによる仮想マシンのインストール
- MinGWのインストール (Windowsユーザー向け)
- サーバーの準備(CentOS 6.2編)
- サーバーの準備(Ubuntu Server 12.04 LTS編)
- サーバーの準備(Ubuntu Server 10.04 LTS編)
- SSH公開鍵の設置
- Ruby 1.9.3のインストール
- Railsアプリケーションのセットアップ
- ApacheとPhusion Passengerのセットアップ
- データベースとの接続(MySQL編)
- データベースとの接続(PostgreSQL編)
- Capistranoによるデプロイ
- Gitレポジトリの作成
- 続・Capistranoによるデプロイ